『ウエストミンスター小教理問答 第34問』

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『ウエストミンスター小教理問答 第34問』

『ウエストミンスター小教理問答 第34問』 2013年8月4日

問34 子とされることとは、何ですか。

答  子とされることも、神の一方的恵みによる決定です。それによって私たちは、神の子らの数に入れられ、神の子らのあらゆる特権に権利を持つ者になるのです。


 子とされることも、神の決定

  キリストを信じる者は、神の子とされました。
神の子とされたことを喜んだり、実感したりするのは、神の子とされた後のことです。まずは、神の決定です。神の子とされても、反抗して逃げ出すこともあるかもしれません。あるいは、不平不満を抱きながら、神のもとにとどまることもあるかもしれません。しかし、私たちがどのような状態に陥ろうとも、神の決定は動きません。私たちがいかに不真実でも、神は真実です。だから、神の子とされたことを、自分の喜びや実感で判断しようとするなら、私たちはたいへんな思い違いをしています。

「御父がどれほどわたしたちを愛してくださるか、考えなさい。それは、わたしたちが神の子と呼ばれるほどで、事実また、そのとおりです。」(第一ヨハネ3:1)

神の子と呼ばれるにまったくふさわしくない者が、神の子とされました。そのことが少しでもわかったなら、この決定が私たちの心を動かし始めることでしょう。父なる神は、私たちを神の子と呼ぶほどに愛してくださったのです。

 神の子の特権


  神の子とされて、何が変わったでしょうか。決定的に変わったことが一つ思い浮かびます。神の訓練を受けるようになりました。

「神は、あなたがたを子として取り扱っておられます。
いったい父から鍛えられない子があるでしょうか。・・・霊の父はわたしたちの益となるように、御自分の神聖にあずからせる目的でわたしたちを鍛えられるのです。」(ヘブライ12:4-13)

神によって、子として訓練されるのは、すぐに喜べるようなことではありません。むしろ、悲しく思われることも多いでしょう。しかし、訓練されるのは、ほんとうに神の子とされたからです。その訓練を通して、神の子が受け継ぐべきものを、本当に自分のものとして受けていくのです。