『ウエストミンスター小教理問答 問9』

| HOME |
| 論壇 |
『ウエストミンスター小教理問答 問9』

『ウエストミンスター小教理問答 問9』 2012年9月30日

問9 創造の御業とは、何ですか。

 答  創造の御業とは、神が、すべてのものを無から、力ある御言葉により、六つの日にわたって、万事はなはだよく造られたことです。




神からすべては始まった。



「初めに、神は天地を創造された。」(創世記1:1)ここから、すべてが始まりました。神が造られなければ、何も存在せず、何も起こらず、・・・無です。これは信仰によってだけ確認できる事実です。

「信仰によって、わたしたちは、この世界が神の言葉によって創造され、従って見えるものは、目に見えているものからできたのではないことが分かるのです。」(ヘブライ11:3)

神が造られた天地のすばらしさに驚く人々は多いでしょう。しかし、神を信じる私たちは、天地を造られた神を讃えます。神が造られた世界に失望する人々も少なくないかもしれません。しかし、私たちは神に望みを置くことを学び続けます。


「わたしの助けは来る。天地を造られた主のもとから。」(詩編121:2)

「わたしたちの助けは、天地を造られた主の御名にある。」(詩編124:8)

「主を喜び祝うこととこそ、あなたたちの力の源である。」(ネヘミヤ8:10)




神の言葉によって造られた。


「御言葉によって天は造られ、主の口の息吹によって天の万象は造られた。」(詩編33:6)

どんなに権威ある人の言葉であっても、その人の言葉だけでは何も始まりません。人が何かを造ろうと思うなら、どんなに権力があり、知恵があり、財力があっても、その人の言葉だけでは何も始まりません。その人の言葉に従って働く多くの人々や用いる資材の数々が必要です。しかし、神の創造は違います。だれの助けも借りず、何も用いません。また、先立つ準備も必要としませんでした。ただ「御言葉によって」造られたのです。

まったく何ものにも依存しない神の栄光がここに示されています。