『ウエストミンスター小教理問答 第7問』

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『ウエストミンスター小教理問答 問7』

『ウエストミンスター小教理問答 第7問』 2012年9月16日

問7 神の聖定とは何ですか。

 答 神の聖定とは、神の御意志の熟慮による永遠の決意です。
これによって神は、御自身の栄光のために、
すべての出来事をあらかじめ定めておられるのです。

すべての出来事は神の御計画の中にある。


 神が創造された世界の中に起こってくるすべてのことに関する神の御計画。これが「聖定」です。「聖定」の中でも特に天使と人間の永遠の運命に関する神の御計画。これが「予定」です。「聖定」「予定」も、神学用語であって、聖書に出てくる言葉ではありません。しかし、内容を整理するのに便利です。

この御計画に驚き、尽きることのない慰めを受け続けよう。




「ああ、神の富と知恵と知識の何と深いことか。だれが、神の定めを究め尽くし、神の道を理解し尽くせよう。」(ローマ11:33)

人の罪深い無知を心から認めて、神を讃美することができたなら、必ず神の慰めがあるでしょう。

この御計画は、人の計らいも、偶然も、すべてをのみこんで実現される。

「人の心には多くの計らいがある。主の御旨のみが実現する。」(箴言19:21)

「くじは膝の上に投げるが、ふさわしい定めは主から与えられる。」(箴言16:33)

キリストの十字架こそ、神の聖定。


 「このイエスを神はお定めになった計画により、あらかじめご存じのうえで、あなたがたに引き渡されたのですが、あなたがたは律法を知らない者たちの手を借りて、十字架につけて殺してしまったのです。しかし、神はこのイエスを死の苦しみから解放して、復活させられました。イエスが死に支配されたままでおられるなどということは、ありえなかったからです。・・・それで、イエスは神の右に上げられ、約束された聖霊を御父から受けて注いでくださいました。・・・あなたがたが十字架につけて殺したイエスを、神は主とし、またメシアとなさったのです。」(使徒2:23、24、33、36)