『ウエストミンスター小教理問答 第100、101問』

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『ウエストミンスター小教理問答 第100、101問』

『ウエストミンスター小教理問答 第100、101問』 2012年2月12日

問100 主の祈りの序言は、私たちに何を教えていますか。

答 「天にまします我らの父よ」という主の祈りの序言が私たちに教えている事は、私たちを助ける力と志をもっておられる神に、全くきよい崇敬と確信とをもって、父に対する子のように近づくこと、また、私たちが他の人々と共に、他の人々のために祈らなければならない、ということです。

問101 第一の祈願では、私たちは何を祈り求めるのですか。

答 「願わくは、御名をあがめさせたまえ」という第一の祈願で私たちが祈る事は、神が御自分を知らせるのに用いられるすべての事において、神が私たちと他の人々に神の栄光をあらわす力を授けてくださるように、また、神が万事を御自身の栄光のために配剤してくださるように、ということです。

「私たちを助ける力と志をもっておられる神に、全くきよい崇敬と確信とをもって、父に対する子のように近づくこと 」


 神の霊によって導かれる人々のみが、「父に対する子のように」神に近づいて祈ります。(ローマ8:14-15)そして、すべての良い物を与えていただきます。そして、さらにそこにとどまることなく、聖霊を与えられて、ますます「父に対する子のように」近づきます。(ルカ11:13)そのように祈る人は、何も持たないようであっても、すべてを持っています。世界を受け継ぐ人々です。(ローマ4:13)

「神が御自分を知らせるのに用いられるすべての事において、神が私たちと他の人々に神の栄光をあらわす力を授けてくださるように」


  まず第一に「御名をあがめさせたまえ」と祈るのは、自分自身のためです。

「正しい者はいない。一人もいない。悟る者もなく、神を探し求める者もいない。皆迷い、だれもかれも役に立たない者となった。」(ローマ3:10-12)

神が、そのような自分に、正しく神をあがめる力と思いを授けてくださるように祈り求めています。

「神がわたしたちを憐れみ、祝福し、御顔の輝きをわたしたちに向けてくださいますように。あなたの道をこの地が知り、御救いをすべての民が知るために。」(詩編67:2-3)